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難民申請者に対する入管の水際作戦

  • 執筆者の写真: 笹本潤
    笹本潤
  • 2024年12月13日
  • 読了時間: 2分

 2024年12月11日、難民申請目的の二人のアフリカ人が成田空港に到着し、上陸が拒否され、夜8時のフライトで帰国されそうなところを、成田空港の入管にかけつけ間一髪で救えました。


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二人は短期滞在ビザも持って上陸しましたが、入国目的がはっきり証明できないということで上陸拒否され、その後、退去命令が出て夜8時のエチオピア航空の飛行機で送還される予定でした。

入管は、退去命令については異議申し立てができるけれども二人はそれを放棄する書類に署名したと言います。上陸拒否の口頭審理では、難民申請や一時庇護申請はしなかったので、考慮しなかった、と言います。

 庇護申請の情報は伝えたのかと私が問うと、ポスターが貼ってあるから本人たちはわかるはず、と言い、何も説明はしていません。

 その後二人と面会することができ、フランス語の通訳を入れて、とにかく夜のフライトまでに間に合うように、難民申請書を大急ぎで作成し提出しました。申請はその場で受理され、なんとか送還を免れました。

 上陸拒否の異議申し立てをなぜ放棄したのかと本人たちに聞くと、とにかくサインするように言われたと言います。入管は放棄について説明したと言いますが、本人たちは意味が分かっていません。理解させないと意味がなく、言えばいいというものでもありません。

 このような理由で上陸拒否がされると、難民目的で来た外国人の多くは、上陸拒否→帰国させられます。こういう事例は多いらしいです。入管の前近代的な水際戦略です。

 
 
 

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